当院で行っている鼻ポリープ切除術の症例です。
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当院で行っている鼻ポリープ切除術の症例です。
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画面の写真の右側が左鼻、左側が右鼻(正面から見たイメージ)です。
難治性の鼻茸合併の慢性副鼻腔炎の症例で、以前全身麻酔下で手術を行ったのですが、再発してしまい、来院時は鼻内にポリープが充満し、鼻呼吸がほとんどできない状況でした。
今回当院で使用したのはデブリッターという先端にシェーバーのような刃がついていて、ポリープを切除しながら吸引もできる機器です。
手術は麻酔薬等をしみ込ませたガーゼを鼻内に30分弱入れて(麻酔と視野の確保が目的です)、その後ポリープの基部に局所麻酔をして手術を施行しました。手術時間はこの症例ではポリープがかなり多量であったため25分くらいかかりましたが、通常は片鼻5分ずつくらい(両方で10分程)が目安です。術後は軟膏のついたガーゼを入れて、翌日にガーゼを抜きます。術当日は運動と入浴は控えてもらいますが、日常生活は特に問題なく送れます。
術後1ヶ月の時点では鼻内はかなりすっきりしていて、鼻呼吸も充分にできると喜んでいただきました。再発の所見もありません。症例にもよりますが、術後1~2ヶ月後くらいまでは内服加療をするケースが多いと思われます。この症例もそうですが、今後再発を想定されるケースも多いのも事実です。そうだとしても、自覚症状が軽減し、手術の際の肉体的、時間的負担が少ないのがこの手術のメリットだと考えます。
○手術のみの費用は両鼻で6,200円程度です。その他に診察費や薬剤費、状況によっては病理検査の費用がかかります。
手術の内容、費用等に関して質問のある方は診察の際に遠慮なくお聞きください。